再び『男の子』

Berryz工房『スッペシャルベスト Vol.1』の一曲目、『男の子』が良い。
ベストなのに何故これが、という感じも否めないけれど、一曲目にもってきて一気に疾走する感じはとても良い。
これはメタルテイストと言って良いのでしょうか。
ヤマジュンこと山崎淳氏のゴリゴリギターサウンドの編曲が冴えています。
さらに注目したいのは、フレーズの合間合間に挟まれるフェイクというか吐息。
「あーん」とか「んっんー」ってやつです。
ベストを出すくらいですし、彼女らもかなりアイドルとして成熟してきた頃です。
色っぽさの演出が全く成功しています。
二曲目の『あなたなしでは生きてゆけない』にも吐息が挿入されていますが、ここではまだまだ、やらされている感が否めません。
口だけ、音だけという印象を受けます。
しかし、つい最近録音したと思われる『男の子』では、内から滲み出る色っぽさを漂わせるには充分な完成度の吐息。
アイドルとして、パフォーマーとして、成長がうかがえる一曲だと思いました。
それと同時に、彼女たちが成長していくにつれ、何だか妹分として見られなくなってきたようで、少々寂しくもあります。
こんな気持ちを抱く人間のことを、世間はロリコンと呼ぶのでしょうか。