『MY BOY』PV

Buono!の新曲『MY BOY』のPVがきました。
co・no・mi・chi』よりずっと凝ったPVですよ、これは。
ケーキを奪うために館に潜入する、という筋は、かつての『ミニモニ。じゃムービー お菓子な大冒険!』を彷彿とさせます。
あれね、愛ちゃんが黒装束で這ってたやつ。
愛理・茉麻梨沙子マイマイが何故か4キッズとして選抜されたやつ。
そんな類似はさておき、今回のPVは暗めの画面が結構好きです。
思えばBuono!のPVには、他のハロプロのグループの楽曲に比べて、Buono!メンバー以外の人物が登場することが少なくない。
ホントのじぶん』では舞美ちゃんちっさーが。
ガチンコでいこう!』ではejiさんとかバックバンドメンバーが。
今回『MY BOY』では謎の司令官が。
これつんく
何を指令しているんでしょうか。
そして最後のケーキが象徴しているものとは。
これは分析の余地がありそうです。


↓思ったこと箇条書き↓
℃-uteの恐怖の箱はこのPVのための布石だったのか、という愛理の登場シーン。
クローズアップショットは、全メンバーとも非常に唇コンシャス。
匍匐前進する愛理に何故だかちょっと興奮した。
ダンス衣装での桃子の胸元のリボンが、Dohhh UP!の画質のせいですっげー谷間に見えた。ごめん。
ミッションをこなすという点では、みやびちゃんが一番良い仕事をしそうな雰囲気を振りまきまくっている。
良い意味で場違い。
っていうか美神。
愛理はBuono!内で最年少なわけですが、℃-uteとは違う顔を見せてくるように思います。
℃では、年齢の割に表現が大人っぽく感じていましたが、Buono!では年相応に見える。
他の二人がやたら大人びているというわけでもなく。
もしもそれがわざとじゃアカデミー賞も受賞もんね。


桃子は女優。
彼女はオチでありセンターである位置を任されています。
このポジションは『ガチンコでいこう!』辺りから定まってきたようで、その要因は諸説挙げられていますが、それまでのBuono!はみやびちゃんがセンターでした。
思えば、ガチンコ以降のBuono!の曲はそれ以前とどこか違う。
何が違うかといえば、『ホントのじぶん』に見られるような、それこそ“ホントのじぶん”感。
いわば見た目と中身のギャップ。
ホントのじぶんって何?」と内省するような歌詞が中心であったのに、ガチンコ以来、愛だ恋だと歌い始め、「ホントのじぶん」探しは外部との関係によって成り立つじぶんにすり替えられています。
実存主義から構造主義ですか。
いやはやポニーキャニオンもなかなか思い切った近代批判を始めたもんだ。
とか言って。
そんな思想的なことがあるか無いかは別として、そう考えると、Buono!は当初はみやびちゃんを中心とする手筈の下で作られたユニットだったんじゃないかとわかめが恥ずかしげは思うわけです。
ツンツンしてそうで実は乙女なんだよ、というみやびちゃん。
いや、もしかすると、そうした「ギャップのあるみやびちゃん像」すら、「見た目」の一つになっているのかもしれない。