女優集団℃-ute

クリスマススペシャルなキューティーランドの映像を見ました。
寝る子はキュートのクリスマス再会バージョン、といった筋書き。
先日Berryz工房のファンの集い映像のBerryz仮面寸劇を見て彼女たちを女優集団と書きましたが、℃-uteも負けず劣らずの女優集団であると実感しました。
両グループ共に、各メンバーは素晴らしい演技力を見せてくれるのですが、そのジャンルというかベクトルは少々異なるようで。
Berryz工房は非日常・完全なるキャラクターを演じるには抜群の適応力を見せてきます。
一方の℃-uteは、寝る子はキュートの設定が中高生という、本人たちの境遇に近いもの。
そうしたキャラを、普段のメンバーとは異なる風に演じています。
ベリキューのどちらが演技力が高い、という話ではなく、現在のハロプロはキャラ設定の飛躍も超えた演技に耐えるメンバーが揃っているという素晴らしい事実。
これはテレビ各局のキャスティング担当の方々、見逃していては仕事になりませんよ。
とか言って。


ルーム長が良いキャラ・良い演技でビシッと締めてくれるなぁ。
見ていて安心する。
ブチギレ反抗期マユことマイマイがリアルで怖い。
「ノリマツ、愛だよ、愛」が聞けて良かった。
梅さんの口から「おしっこ」と聞いてビビったが、「教え(合)っこ」だと気付くのに数秒。
なっきぃのポエム力もリアルで、数々の未送信デスメールにはポエムも含まれているのではと思いました。
舞美は相変わらず透明。
しかし透明は不在ではなく空隙としての存在。
見えないからこそ気になる存在。


寝る子はキュート』本編はアイドルとヲタの関係の縮図、という評価がどこかでなされていました。
が、今回もその流れを汲んでいることを確信。
アイドルを目指してレッスンに励む彩と奏の努力をバカヒロに訴える一同。
放課後のおしゃべりやショッピングやクレープを我慢して…のくだりは、台詞の内容と彼女たちの表情から、何だか身につまされるものがあります。
何より象徴的なのはイシゾーの一言。
「こんな悪意の前で歌えない。」
ハロメンたちはステージ出演前はこんな気持ちなんだろうか、と考えてしまいます。