『泣いちゃうかも』PV

モーニング娘。のニューシングル『泣いちゃうかも』のPVがDohhh UPでフル配信されました。
『色っぽい じれったい』或いは『リゾナントブルー』の系譜を継ぐ一曲のようです。
結構好きです。
衣装は音楽ガッタスの『Come Together』の色違いかと思った。
近頃のハロプロの曲では、とんでもない歌衣装が減ってきているように感じます。
娘。でいえば『色っぽい じれったい』『大阪恋の歌』『女に幸あれ』などのような、「それ絶対普段着にはできないだろう」くらいの大仰な衣装。
そうした普段着にはできなさそうな衣装の路線は、幾分コンパクトになりつつも、Berryz工房が引き継いでいるように思う。
MADAYADE』とか。
そうした衣装の変化から、ハロプロ所属のアイドルは「手の届かない遠いアイコン」から「身近にいそうな女の子」像を提示するものにシフトしてきたといえるかもしれません。
しかし、身近にいそうでありながらも、『泣いちゃうかも』のPVのソロショットにおいて、各メンバーはガラスを一枚隔てたところにいる。
見えるけれども触れない。
この構造が、現在のハロプロとファンとの間の関係を象徴しているのではなかろうか。
事務所側にそんな戦略がありそうな気がします。
いや、無いかも。
適当に言ってみただけです。


PVの内容に関しては、ここ最近の娘。楽曲と同じく、暗めの配色で、いわゆる「かっこいい系」。
タイトルと歌詞が「泣いちゃうかも」という、女性の泣きだす直前を歌ったものでありますが、メンバーの雨に濡れた描写が、すでにそこで涙が流れている状況を暗示させます。
「泣いちゃうかも」というのはおそらく、「それ以上言ったら怒るよ?」と言うのと同じく、既に怒っている・泣いているに等しい宣言なんでしょう。
そんなギリギリのところが、歌詞と映像が合わさってスマートに表現されている。
上からの目線ですが、やればできるじゃないかとゆいたいです


ところでモーニング娘。の楽曲には愛だ恋だを女性の目線から歌ったものが多い。
そして、その主役の女性が怒りや不満を覚えたり、破局したりするのは、相手の男性が優しすぎるということが原因である場合が多々。
作詞をしたのはつんく兄さんですが、本人の体験談なのか、もしくはそうありたいという願望物語を詞に託しているのか。
そんな歌詞の気持ち悪さもハロプロ楽曲の魅力の一つです。