太陽とシスコムーン或いはT&Cボンバー

メガベストを聴いてみました。
とんでもねぇユニットだなこりゃ!!
久しぶりに音の波にさらわれるような心地がしました。
音が厚い。
現在のハロプロには無い匂い。
ファンクやソウルやR&Bのテイストが、今のハローには足りないのかもしれません。
手っ取り早く大人っぽさを出すには良いジャンルですが、まだまだベリキューが歌うには歌唱力が追いつかない部分もあります。
太陽とシスコムーンの『ガタメキラ』を発売当時初めて見たときは、何やらセクシーな姉ちゃんたちが歌い踊ってんなぁくらいにしか思っていませんでした。
今改めて聴くと、こんなにすごかったとは。
こういうのを聴くと、やっぱり飛び道具的な応用力だけじゃなく、基礎としての発声や歌唱はしっかり持つべきなんだろうと感じます。
太陽とシスコムーンの楽曲もご多分にもれずつんくのプロデュースによるものですが、彼は「純粋にかっこいいもの」が嫌いなんだろうなというのを感じる。
どこかでハズしてほんの少しかっこ悪さも見せる。
純粋性の追求からの脱構築
つまりつんくのポストモダニティ。
そんな革新性でもってハロプロ及びモーニング娘。は(一時)トップアイドル集団にまで上り詰められたのではないだろうか。
なんちゃちな。


しかし『ガタメキラ』のような曲を、当時矢口さん以外全員小学生だったZYXに歌わせたつんくとは一体。
ハロプロキッズがどのような戦略の下で動かすべき駒と捉えられていたのかが、透けて見えてくるように思います。
それは例えばロリータ的なエロスであったり。