アンダー考

ほぼ毎日、どこかしらのチームが劇場で公演を行うAKB48
劇場公演以外にも外部の仕事を依頼されたメンバーが公演を欠席することは多々あります。
そういったメンバーの多くは、いわゆる人気メンバーです。
そしてそのメンバーが抜けた穴を埋めるのが、研究生や他チームから招聘されたアンダーとしてのメンバー。
このアンダーは外部仕事が入ることが無いメンバーであり、極端に言ってしまえば時間的余裕のある暇メンバーです。
(在来メンバーのスライドを除き)人気メンバーのポジションにそっくりそのまま入るこの暇メンバーは、いわば、二軍から一気に一軍トップへ抜擢されたといえるでしょう。
となると、在来メンバーの2番手・3番手として地道にステージを盛り上げてきたメンバーは、アンダー暇メンバーにトップの座を奪われることで、相変わらず2番手・3番手でい続けることになります。
2・3番手メンバーは在来のチームでは中堅的存在であるため、他チームへ抜けることも許されていません。
ジレンマです。
一方、研究生を中心とするアンダーメンバーはどうでしょうか。
常に遊軍として扱われ、自チームの持ち歌の他に、各チームの歌や振り付けをそれぞれ覚えなければならない。
その習得にはかなりの集中力と忍耐力が求められると思われます。
つまり、2・3番手メンバーもアンダーメンバーも、どちらもそれぞれに苦悩を抱えているのでしょう。
さらに深読みを進めれば、両者はトップメンバーを仮想敵として共闘しているとも考えられます。
だからこそ、オリジナルメンバーでなくてもあれほどのクオリティの公演を成し遂げることができるのではないでしょうか。


ちなみにシングルB面のアンダーガールズは、ここでいう「アンダー」ではなく、全く別物のユニットとして成立しているとわかめが恥ずかしげは考えます。
アンダーガールズアンダーガールズたる二軍感が無くては成り立ちません。
武道館のアンダーガールズ飛べないアゲハチョウ』では、増田有華さんのアンダーで柏木由紀さんが出演していましたが、あれではアンダーガールズではありません。
シングルにおけるアンダーガールズは、「いつかA面選抜になってやる」という野心を秘めた二軍でなければならないのではないでしょうか。