ネ申アフリカ追記

マイクはこれまでHIP-HOPのミュージックビデオを手がけてきた監督。
音楽=耳からの黒人文化受容を映像化してきた彼と、真っ向から視覚的に黒人的要素を取り入れたジョナサン。
(わかめが恥ずかしげの専門分野ではないため)この日記ではもう詳しく論じることは無いでしょうが、今回のネ申の人選に関して、もう少し注意が必要なようです。
つまり、手放しに「アートっぽい」とか「スタイリッシュ」とかで済ませてはいけない。
残酷でトラウマ的な言葉でいえば、欧米人にとって「日本」は未だ、ナチスが思い描いたような「第三帝国」であるからです。
それと同時に気になるのが、ジョナサンPVの間奏部分。
水に落ちる青い絵の具→メンバーのすっぴん歌唱→絵の具の逆回し→アフリカンメイクの流れが、どうも引っかかります。
人類は(ミトコンドリア・イヴ説のように)アフリカから生まれ出て、現在を折り返し地点としてまた戻っていくのか。
その戻っていくベクトルは、ジョナサンの言葉では退化ではなく生命感であるようですが、それはうわべの言い方次第でどのみち同じことです。
欧米人がアフリカをどのように捉えているのかを知る良い一例となりました。


こんなイデオロギッシュな話をしたのは久しぶりなので疲れた。